白井美穂<Conversion>SHIRAI Mio Exhibition2020.1.16-2.2

地球の地殻変動とそれによる大気の擾乱、気象への影響といった、移行し転じていくエネルギーが作品を構想する際のソースとなっている。大地の圧縮や断層活動、空気塊の上昇と風、移ろいゆく雲、光の混成。関係し合い刻々と変化し続ける運動体。
それらに様々な潜在的可能性の中からの一つの現れ、捲られたカードとしてのフレームを与えてみる。すると雲は連結したフィルムのコマのようにして、その姿が捉えられる。カードはまた、空飛ぶ絨毯のように、下降する空気を示唆する絵柄を伴って現実空間に着陸する。風を生む扇の形状が二つ、上下左右反転させ並置した変形パネルの絵画は、地形変化と風の発生について想起しつつ描いた。
不可視の領域からの偶発的な出現として姿を与えられたものたちが、危うい星のごとく明滅し転々としながらも、流動的な関係を結んでいく。
白井美穂