池内晶子×鵜飼美紀 展 IKEUCHI Akiko × UKAI Miki Exhibition 2011.11.3-11.27

糸とラテックスによるコラボレーション

 

「池内晶子×鵜飼美紀 IKEUCHI Akiko × UKAI Miki」 2011  
池内晶子 2011 silk thread(高さ160cmからの弧 – 幅2cmの間隔で )
鵜飼美紀 2011 Latex(持ち上げ部分h57cm )
  

 
 
作家コメント
 
作品のおぼろげな姿は夢のなかにまで侵出してくる。それが夢なのか、果たして意識下、もしくは顕在意識の思考なのかわからない。その光景は絶えずかたちをかえてはあらわれる。色彩も、青ー赤ー白とめまぐるしく変わる。それは、作品となってあらわされるまで続くのだろう。

彼女とはかれこれ20年以上の付き合いだ。私は彼女の作品をずっとみてきたし、彼女もそうだと思う。そして、ふたりで試みをすることになった。
作品をどのように成立させるか。その空間に重ねられるか。それは彼女との関係においても同様なのか。

2011 池内晶子 
 
 
一年程前から池内晶子さんと私は2人展のために互いの素材を交換し、一緒に小品をつくり始めた。私の手元には絹糸が、池内さんの手元にはラテックスがある。私のもとにある池内さんの絹糸は幾つもの結び目が施されたり、絡まってしまいそうなくらい長いものなど、どれも美しい光沢を纏いながら毅然とした強さがある。私たちはそれらを小さなビンに封じ込めたり、白い紙のうえに留まらせたりした。絹糸とラテックスは初めて出会うが、思いのほか心地よさそうに ゆっくりと呼吸しはじめる。

gallery 21yo-jという場で絹糸とラテックスはどのように出会い呼吸しはじめるのだろうか。選択肢は幾つも用意されているように思えるが結末はいつもひとつだけしかない。ただひとつの結末に向けて静かに歯車は動き出す。

暗闇に少しづつ目が慣れていくように、時間をかけて細部が立ち上がり姿を現しはじめる。

『見る』ということは 時間を要する。

わたしたちは今 その時間を共有している。
ゆっくりと呼吸を合わせながら、ただひとつの結末に向かうために。

2011.8 鵜飼美紀
 
 
 
 
  
 
  

展示風景
 

小品展示風景
  
 
 
silk thread,latex,glass                  silk thread,latex,glass,cork
H130xW70xD70(mm)                   H110xW42xD42(mm)
  
 

左)silk thread,latex,glass,cork  H100xW18xD18(mm)
右)silk thread,latex,glass,cork  H100xW15xD15(mm)   
  
 

silk thread,latex,glass,cork H40xW31xD31(mm)    
  
 
   
silk thread,latex,glass,cork              silk thread,latex,glass,cork   
H50xW47xD47(mm)                   H100xW18xD18(mm)   
  
 
 
silk thread,latex,glass                  silk thread,latex,glass,cork 
H147xW72xD72(mm)                   H117xW42xD42(mm)  
  
 
   
silk thread,latex,glass                  silk thread,latex,glass   
H90xW90xD5(mm)