川越 悟 〈シリーズ 記憶の風景を歩く〉 KAWAGOE Satoru Exhibition 2010.9.2-9.26

撮影:椎木静寧

記憶の風景を歩く

私の作る彫刻はかつて乳白色の深い霧の中を見つめていた実感を表現しようと思った事に始まっている。

実体のない対象を知覚し、思考の中から導き出された形態の断片を形作る事を始めたのだった。

自然の形態と空気を感じ記憶の中に沈殿させ、いつも空間を含みながら虚と実の狭間を通り抜けるように手の痕跡を確認しつつ形態を作っていく、それが私の作品である。

川越 悟

深い霧そして遠い滝
2010
木彫
樟・アクリル絵具  
h280×w180×d60cm

降りてくる水の夢
2010
木彫
樟・アクリル絵具  
 h24×w24×d20cm 
水についての思索 10-01 
2010 
木彫
樟・アクリル絵具   
h23×w21×d4.5cm

深い霧そして遠い滝のためのプラン
2010 
木彫
樟・アクリル絵具
h38×w16×d14cm