藤原 彩人 展 FUJIWARA Ayato Exhibition 2017.3.9-3.26

 

“GESTURE”

 私は人体/生体を彫刻する上で、器のもつ内と外という二面性を発展させ、人間の内と外、存在と虚無、光と影といった、相反する二つの要素を同時に併せ持った像を、陶素材で表現している。

今回の個展では「ジェスチャー」をテーマにした。

 話し手は会話の最中に、言語の他に無意識に出る手の動きを始めとして、様々な体の動きを伴う。そして聞き手はそこから意味を読み取っていく。しかし、他者がいない時、つまり聞き手がいない場合においても、人は想像することだけで身体的な動きをすることがある。

例えば私自身、彫刻を作るとき、様々な身振り手振りをしていることがある。それは無意識に空間に量やカタチを描こうと思考している表れとしてのジェスチャーである。

それは私にとって、空間を彫刻することで現れる表象ではないだろうかと考える。

腕や手の動きが体幹の周囲に空間を作り、それらを支える構造体を構成した新作の人体彫刻は、そのようなジェスチャーによって作られる自己と他者の関係として視覚化し彫刻として実体化することを試みた。

2017年2月6日 藤原彩人