大西伸明 展〈かけがえのないかけかえ〉ONISHI Nobuaki Exhibition 2017.1.29-2.13

Unknown Sculpture Series No.7 #3
大西伸明「かけがえのないかけかえ-Irreplaceable Replacement-」

 


展示風景                                    photo Hayato Wakabayashi

かけがえのないかけかえ
朝起きて顔を洗う際によく目玉を意識する。右手で一つ、左手で一つ、そっと触ってみる。確 かに2つある。自分の目玉は自分で見る事はできない。鏡で見た目玉は映された目玉でであ
り、両手両足のように確認したわけではない。本当に確かなものなのだろうか? ところで、作品を2つ並置することは、本物なのか偽物なのかという議論を宙づりにすること である。そこには答えは無いし(答える事は可能であるけれど)、かけがえのない実在はアイ デンティティを消失している。それは朝の目玉を触ってみる行為に少し似ていると思う。指先 から確かに丸い目玉と呼ばれるモノを触っている感覚と、目玉と思っているモノは実は見たこ とが無いということ。何かが暴かれているような、結局は掴めないような感覚。また朝が訪れ たら、そっと目玉を触ってみようと思う。 (大西伸明)

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会期:2017年1月29日(日)-2月13日(月)
開廊時間:午後2時ー7時
1/29(日) 16:00-17:30 トークイベント 大西伸明×沢山遼(美術批評)
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「未知の彫刻があらわれる」
現在の彫刻がその輪郭を無くし、変身と拡散を進めるなかで、いまだ彫刻の本質的な何かを持ち続けている作家と、他のメディアから入りながら彫刻に最接近してしまった、あるいは、はからずも彫刻となってしまったと思われる作家6人を取り上げます。それは、従来のそれとはかけ離れた姿でありながら、彫刻としか呼べないものであり、同時に、もう彫刻とは呼ばなくてもよいものなのかもしれません。変身を繰り返しながらも進んでいく何か、Unknown Sculpture が、そこには存在しているのではないでしょうか。

Unknown Sculpture シリーズ
キュレーター:カトウチカ

<Unknown Sculpture シリーズ No.7 概要>
■ 展覧会名:Unknown Sculpture シリーズ No.7
■ 参加作家:
1 袴田京太朗+森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館)2016.11/18ー12/22(会場:void+ )
2 利部志穂+成相肇(東京ステーションギャラリー)2017.1/7ー1/22(会場:galley21yo-j)
3 大西伸明+沢山遼(美術批評家)2017.1/29ー2/13(会場:gallery21oy-j)
4 髙山陽介+成相肇、2017.8月予定(会場:gallery21yo-j)
5 髙田安規子・政子+森啓輔、2017.12月予定(会場:void+)
6 末永史尚+沢山遼、2018.1月予定(会場:galleyr21yo-j)
■ ゲスト:沢山遼(美術批評家)、成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)
■ 会期:全体 2016.11/18ー2018.1月(各個展の会期は上記を参照)
■ 会場:void+、gallry21yo-j
■ 問い合わせ:info@unknownseries-art.com

主催:Unknown 実行委員会
企画:カトウチカ
協力:void+、gallery21yo-j、MA2Gallery、Röntgenwerke AG、Hashimoto Art Office、Maki Fine Arts、KAYOKOYUKI