野村和弘〈むしろ、幸せの音〉NOMURA Kazuhiro Exhibition 2023.3.9-4.2

展示風景(前期)
展示風景(後期)

撮影:加藤健

むしろ、幸せの音

今回展示した作品は、これまでずっと、解放された状態で考えてきたこと(ゆえに、この展覧会のために、というわけではなく)が、即物的に形となったもの(いつもその傾向にあったにせよ、特別な技術を駆使しているわけでもなく、小さなインスタレーション?、インスタレーションとオブジェの中間的な形態?、既製品を使うことも、それらの組み合せ方にしても、ただ磁石が引き合ってしまったかように)で、分かる人には、分かるんじゃない?、というものでしかないのでしょう。ということもあって、作品を見て、共感してもらえるのは、せいぜい10人中2、3人というところではないでしょうか(そうだとしても、誰もが眺められるようなものとしてはなかった、洞窟の奥深くに描かれたアルタミラの壁画でさへも、万人に向けられたものとしてあったはずなのです)?また、即物的に形となったものなら、いちいち説明を加える必要性もないようにも思われました。それが、どこまでトンチンカンになれるのか?、ということなら、それはそれで興味深いことですが、形として提示されたものの不十分さを、説明が埋めてくれることもないのです。(部分) 

野村和弘

Title:ヨーロッパ史(ニーチェによる)
year   :  2022-23
Material :キリスト教会の置物、エッフェル塔の置物、机、 鉄製の円盤
Size :可変
Title:テリトリー
year   :  2022-23
Material :家の玩具、インコの置物、 カラスの置物
Size  :可変

Title:むしろ、幸せの音
year   :  2022-23
Material  :パーキングタワーの玩具、戦闘機の玩具、旅客機の玩具、アルミ管、糸、金具
Size :可変

Title:青い空
year   :  2022-23
Material:印字された紙、ドアスコープ、木材、金具、ネジ、針金
Size      :h4.7×w3.2×d4 cm

Title:OPHELIA
year :  2018
Material :玩具のアルファベット、 ネックレス、指輪
Size:各 h28 × w24 × d3 cm

Title:Dionysus
year  :  2012
Material :FRP、塗料
Size :h50 × w32 × d31.5 cm