前田哲明〈Recent Work 2021〉MAEDA Noriaki Exhibition 2021.3.11-3.28

私にとって空間に鉄を置いていく感覚は、紙面に色を置いてドローイングする感覚に等しい。

そこには自己完結という言語は存在せず、極めて流動的である。それは、あくまでも見る側に想像する余白を残すことなのかもしれない。今まで制作とは、その時々の自分の感覚の記録を残すことのように朧気に思う節はあったが、最近はむしろ人々の記憶を呼び起こすカタチとは何かということではないかと、何か自分の原点に戻るような気持ちで考えてみたりする。たとえ、それが意味のない作業の繰り返しであっても、そこに価値を見出せるか否かが制作を続けていく意味で重要なモチペーションなのかもしれない。

この十年を振り返って自分が制作してきた流れで、いま漸く次の展開に移行する時期を迎えようとしている気がする。未だ言葉にもカタチにもならない何か、それは抽象的な表現かもしれないが、何処からともなく降りてくるような感覚である。

 前田哲明

Title:UNTITLED 2021
year   :  2021
Material : steel
Size :h303xw293xd305cm
撮影:櫻井ただひさ
Title:UNTITLED 18-D15
year   :  2018
Material  : 水彩紙に墨汁
Size   :53×45.5cm

  
Title:UNTITLED 18-D14
year :  2018
Material  : 水彩紙に墨汁
Size   :53×45.5cm
Title:UNTITLED 18-D03
year  :  2018
Material : 水彩紙に墨汁
Size   :53×45.5cm

Title:UNTITLED 18-D08
year :  2018
Material: 水彩紙に墨汁
Size   :53×45.5cm
Title:UNTITLED 18-D02
year :  2018
Material : 水彩紙に墨汁
Size   :53×45.5cm
Title:UNTITLED 20-D34
year  :  2020
Material : 水彩紙に墨汁
Size   :53×45.5cm
Title:UNTITLED 20-D26
year   :  2020
Material : 水彩紙にアクリル
Size  :53×45.5cm

Titl:UNTITLED 20-D23
year :  2020
Material : 水彩紙にアクリル
Size  :53×45.5cm
Title:UNTITLED 21-M2
year  :2021
Material: steel
Size :h42.5x w27x d26cm
Title:UNTITLED 21-M1
year  :2021
Material : steel
Size:h43xw25xd27cm